ドイツの教育制度は日本と違いますが、実務的に大変優れていると思われます。ドイツでは技術者を目指す人は16歳以上で国立の技術専門学校に入学しますが、同時に企業にも就職します。そして、生徒は3ヵ月間ずつ学校と企業の間を行き来します。
この制度の優れている点は、生徒は学校で学んだ技術を企業の実際の現場で確かめる事が出来、逆に、企業の現場で生じた疑問や悩みを、学校で時間をかけてゆっくりと先生から指導を受けて解決する事が出来ます。又、ドイツの国立技術専門学校では、ピアノ製作会社やピアノ修理所と同等のびっくりする様な設備が整えられています。100年以上の歴史があり、大変豊富な理論関係の資料、技術関連の資料も整っています。又、各企業から、生徒の勉強の為に、役に立つピアノの模型や、ピアノの半製品も寄贈されています。
ドイツの社会保障制度はすばらしく、学校の学費は日本やアメリカと違って大変安いのです。当学院は、ドイツの国立専門学校で学んだ学院長が、その設備や学費やシステムに大変な感銘を受けて「是非、日本でもこの様なすばらしい専門学校を作りたい」と、創立した学校であります。
当学院は、ドイツの国立専門学校には及ばないものの、設備やカリキュラムは、出来る限りその優れた部分を多く取り入れ、しかも学費は生徒さんが勉強しやすい様に低く押さえ、生徒さんの立場からの技術取得の為の工夫が、色々と長年にわたる経験より改善され、熟考されて作り上げられた学校です。