調律師という職業について

調律師の仕事は他の職業に比べると競争する人が少なく音楽好きな本人にとっては「多く「仕事」のある職業です」。最近は、多くの熟練技術が「ロボット化」して人間本人の仕事が現実には少なくなる中で、「人間の調律が今でも第一である」業界なので、ピアノ調律技能士の資格を取った本人の「仕事」は多くあります。「収入」は全ての業界で高い人と低い人がありますが、調律業界で高水準の調律師となれば「高収入」を得られます。

調律師は音楽好きな人との出会いが多い仕事

調律師は毎日同じ場所で働く事より、いろいろなお客様宅を訪問して仕事をする事が多いです。ピアノを弾いている人は音楽好きで音楽の話が多くなります。音楽学校やホール、イベント会場へ調律に行く事も多く、そこではやはり音楽関係者が多いです。音楽好きな人との出会いが多い仕事です。

東京では毎日１０００本以上のコンサートがあります

東京では毎日１０００本以上のコンサートが開催されています。東京は海外からの来日演奏家、日本人演奏家のコンサートで世界一の音楽市場です。コンサートホールの数も世界一です。優秀な調律師は、コンサートや音楽家からの仕事が多く、何カ月先までも予約が入っている程で、高収入の人が多くいます。

日本人調律師は世界中で活躍しています

ドイツの名門ピアノ製作会社の工場長は日本人です。ドイツのピアノ会社や工房の幹部にも日本人がいます。アメリカの音楽大学やピアノ店の工房の幹部調律師も日本人が務めています。日本人の繊細な感性は世界中のピアノ業界で認められています。

多くの調律師が定年後も仕事を続けています

調律の世界では、独立した個人調律師はもちろんの事、大手楽器店に務めていた調律師も定年後に同じ仕事を続けている事が多いです。調律は色々な経験と豊富な知識が特に役に立つ技術で、体力的にもそれほど過酷な事はなく、熟年調律師が大切にされて、数多くの定年後の人が仕事をしている貴重な業界です。

ピアノ調律師の仕事の需要は今後も無くなることはありません

調律師の仕事は、調律・修理・アクションの調整・音色の調整など多岐に渡り総合的な能力と鋭い感性が必要とされます。AIなどが発達してもロボットがピアノ調律師にとって代わることは無いと言えるでしょう。最近では、新型コロナショック後にご自宅でピアノ演奏を楽しむ方が増えていますので調律師の仕事は増えています。第二次世界大戦中も調律の仕事は忙しかったそうです。音楽はいつの時代も人々の生活の中に必要とされています。
また、調律師の仕事は専門性の高い技術職になります。ホワイトカラー人口が余剰になっていると言われている今の世の中で、その人の感性でしか出来ない特別な技術を持っていることは強い武器となるでしょう。

ピアノ調律師の仕事（進路）

ヤマハ、ヤマハミュージック、ヤマハ特約店、カワイ他の楽器店への就職、レスナーや一般家庭のお客様での調律、調整、整音の仕事。

「夏の暑い日は冷房のきいた応接間、冬の寒い日は暖房のきいた応接間に自動的に通されて快適な仕事が出来ます。私が調律の仕事をしてきて良かったと思うことは大変大勢の方と出会えた事です。毎日変化に富んで常に新しい出会いがあり、こんなやりがいのある楽しい仕事はないと思います。本当に自分に合った仕事だと思っています。」自営女性調律師談。

ホールのコンサート調律、スタジオで録音時の調律、テレビ局、音楽学校他での調律、調整、整音の仕事。

ピアノ調律所、ピアノ修理所、中古ピアノ輸出会社でのピアノ再生、修理、調律、調整、整音の仕事。最近ピアノを買い取って海外に輸出するピアノ会社も増えています。

ピアノ販売会社での楽器販売の仕事。ピアノ調律技術を習得した人はピアノ内部の説明をお客様に上手にできますのでピアノ会社での営業の仕事もあります。

ピアノ製作会社でのピアノ製作、修理、調律、調整、整音の仕事。お客様宅での調律、調整、整音の仕事。ドイツではピアノ調律師は全員ピアノ製作会社出身のピアノ製作者です。

海外のアメリカ、カナダ、ドイツ、フランス、香港でピアノ製作会社、ピアノ店、ピアノ修理工場で働いている日本人は最近増えています。特にドイツの一流名門ピアノ製作会社で工場長として働いている日本人調律師が複数おります。その他ピアノ店工房、修理所で幹部社員で働いている日本人調律師の優秀さは世界的に認められています。