今年3月の卒業生で、ピアノ調律職種技能検定3級に現役で合格された勝岡さんよりメッセージ&アドバイスが届きました!
新2年生の皆さん、よ~く読んでくださいね!
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この度、技能検定3級を合格しました26年度全日制卒の勝岡秀斗です
なんとか現役で1発合格をすることができました!
本当に嬉しいです!
偉そうですが、これから試験を受ける皆様に役に立つような話をしていきたいと思います
授業は休まずしっかり受ける
筆記試験は授業でやったことがかなり出ます
しっかり受けましょう
というよりこんなのは当たり前の話です
たしかに調律や試験に関係ない授業は面倒だというのも気持ちは分かります
しかし、教養のある調律師か、そうでないかなら、絶対に前者の方がお客様も喜ぶと思います
基礎をしっかり学ぶ
3級は調律の基本的なことが出題されます
学院に入学した頃は全員無知の状態です
変なやり方で覚えてしまうと変な癖がついてしまいます
癖はなかなか直せないし、後々修正する時間ももったいないです
先生に見てもらう
無知な私たちに正解が分かる訳がありません
講師の先生方はプロです
プロが言っていることなので間違っている訳がないので、何が良くて何が悪いのかをしっかり聞き、自分でも把握しとくべきです
私も注意されるのが好きではないのであまり聞かない方でしたが、先生に聞いてやり方を教わってから上手くいくようになり、よく聞くようになりました
先生にも聞かず、基礎もろくに出来てもいないのに、自己流を編み出したりしているようでは一生上手くなりません
素直になる
なんのこっちゃ?と思う人もいるでしょう
つまり、人の意見に耳を傾けるということです
違うだろ?と思うこともあるとは思います。私もそうでした
しかし、騙されたと思ってやってみると意外と上手くいくこともあります
仮に上手くいかなくても、そういう方法もあるんだなと思えばいいと思います
時が経って、そっちの方が自分に向いていたと気付くこともあります
色々な意見を聞く
「素直になる」と似ていると思います
学院にはたくさんの講師がいますが、全員が全員同じ意見ではありません
このときに、1つの意見ばかりにこだわらずにたくさんの意見を聞きましょう
そこから自分にあったやり方を取捨選択していくといいと思います
周りに流されない
周りがどんなに練習をしなくても自分は真面目にやろう!というように身構えておくことが大切です
以前、食事や遊びに誘われたときがあり、自分は練習をしたいからと練習を優先したら友達に「ノリ悪いな」と嫌な顔をされたこともありましたが、そんなものは気にすることはないのです
遊ぶなと言っているわけではなく、遊びと練習の時間にメリハリをつけるということです
ずーっと練習するのはキツいです
なので遊ぶときは大いに遊び、練習するときは真剣に、と息抜きも必要です
周りを蹴落とす勢いで
言い方はとても乱暴ですが、重要なことだと思います
私もこの事を大学の恩師に初めて言われたとき、唖然としました
何言ってんだこの人は!と思い、怒りさえ沸いてきました
しかし学院に入学して調律を学んでいくうちにその意味がよく分かってきました
自分も出来ないのに他人の心配をしてる場合じゃないと思うようになりました
もちろん友達に色々教えたり教えてもらったりしましたが、いつまでも付きっきりでいられません
色々教えてあげた自分より友達の方が先に出来てしまったら悔しいと思います
この際「他人なんかどうでもいい」ぐらいの気持ちで挑んでください
だからと言って出来るのをいいことに人の悪口や誹謗中傷、侮辱や卑劣な嫌みを言ったりするのは人間としてあり得ません
機器を利用する
先生がいない……
そんなときはチューナーを使いましょう
事務に言えば貸してくれます
調律が終わってからピッチの確認をしたり、上手くいったときはグラフを取るなど色々工夫をしましょう
目で見る結果も大切です
精神的に来ますが、それが今のあなたの実力なのです
また、チューナーで正しく合わせた音や先生がいるときに直してもらった音を録音するのも手段です
イメージを持つ
良い演奏をたくさん聴き、これがキレイなニユゾンやオクターブか!という事を知りましょう
そのようなイメージをしっかり持っていれば、ユニゾンやオクターブをイメージに近づけさせながら練習が出来ると思います
「機器を利用する」でも書きましたが、録音した正しい音を聞いてイメージするのも良いと思います
自分で合格ラインを決めない
これでいい!で満足してはいけません!
一生勉強です
長々とすみません……
私もこれらを完璧にこなした訳ではありませんが、これが出来れば大丈夫だと思います!
とにかく練習時間をたくさん取り、死ぬ気で練習してください!
絶対死なないので!
そして、ただ練習するのではなく頭と耳をフル回転させ意味のある練習をしてください!
ハンマーを動かすのは誰にでも出来ます
ここからいかに考えて練習するかで大きく差が出ます
たくさん練習が出来るのは学生のうちだけです
大いに練習して大いに失敗して大いに叱られてください!
叱られたことは鮮明に覚えているものです
またそれをやるときに思い出して失敗しなくなります
そしてとても良い思い出にもなります
健闘を祈ります
頑張ってください!
<先生方へ>
無事に入社式と勤務終わりました。
2年間ありがとうございました。
本当にお世話になりました。
これからも精進していきます。
勝岡秀斗